山口県光市の母子殺害事件

 まず、自分は殺人を犯した以上、その償いは極刑をもってしても償えないと考えます。
 いったい、被害者遺族に対して、加害者は何が出来るというのでしょうか? 何をどう詫びたところで、死んだ人間は帰ってきません。
 例えば、拷問によって加害者を生涯苦しめ続けたとしても、被害者遺族の心が晴れることはないはずです。
 殺してしまった以上、何を言っても無駄なのです。
 ですから、自分は『生涯賭けて償い続けたい』という言葉に、何ら情状酌量の余地など感じません。


 ということで、朝からこのニュースで持ちきりでした。
 最高裁からの差し戻しによる広島高裁での審議。
 結果は、死刑判決。


 今回の事件は、色々な意味で画期的な判決だったと言えます。
 それは、判例に囚われることなく、個別の事案をきちんと審査して司法が判断を下したこと。
 それは、事件当時未成年者であった被告への極刑。
 それは、司法の被害者遺族への対応の変化(優先傍聴券や被告人への質問など)。
 本当にこの事件の9年で、色々な事が変わった(変わっていく)と思います。
 今回の判決を受けて世の中には『死刑が加速する』と言う人も少なくないでしょうが……死刑判決がくだるのは、少なくともそれだけの事をしているのではないですか? 人を殺してしまっている以上、死という宣告がくだるのは当然の報いです。


 未成年者というだけで、どれだけの悪事を犯しても赦してしまいがちな司法。
 死刑制度廃止を訴える人たちの思惑。
 事件と加害者と被害者と、それらと全く関係のない所で、長い月日を費やされたこの事件。
 被害者遺族の方々は、本当にやっと一区切りだと思います。
 もう少しかかると思いますが、なんとか先へと進んでください。


 さてと、ちとこっからは感情的になりたいと思います。
 ハッキリ言って、弁護団がもう赦せなさすぎて!!
 以下は愚痴通り越して、変な言葉の羅列になってると先に言っておきます。
 ほんとこいつらなんとかしてくれ!
 あのドラえもんがどーとか、死体を生き返らせる儀式だとか、それの何処が「弁護士らの活動は職責を果たすもので、適正な刑事弁護だった」って?
 キチガイを装わせるような発言をさせるのが刑事弁護かっ!
 死刑に反対するってだけで、被告人の弁護なんて二の次だろうこいつらは!!
 アメリカの司法みたいに、力業で黒を白にするようなものにしちゃ駄目だろ!
 罪を犯しているなら正しく償わせる方向へ導くのが弁護じゃないのか?


 これで、更に上告して、時間稼ぎして、本当にどれだけ被害者遺族を苦しめれば気が済むんだ?
 まともな考え方をすれば、最高裁での差し戻しを受けている以上、再び上告した所で、間違いなく棄却されるはずだというのに。
 これが、本当に被告の弁護をするための上告ならまだ赦せるが、到底そんな事考えちゃいないだろ?
 もう、ほんといい加減にしろ!!
 被害者遺族の記者会見で、「この判決で死刑に対するハードルが下がった事に対してどう思いますか?」とか質問してる朝日の記者!
 お前等の言うハードルが下がった所で、死刑を言い渡されるような事件(殺人)を犯す方が悪いんだよ!!
 それに、本村さんは死刑について自問自答を常に繰り返してるわ! そういう意見を見てきてすらいないだろ? 
 問題発言を引き出したいからと無神経にも程がある質問してるんじゃねえよ!


 人権。人としての権利。それは犯罪を犯した者にもあります。
 人権擁護を謳い、死刑廃止を訴える人々。
 じゃあ、殺された人の人として生きる権利は、誰が助けてくれるんですか?
 死んでしまった以上、誰も助けられないんですよ?
 いい加減『殺した者勝ち』の司法は例え死刑が加速したとしても変わるべきなんじゃないですか?