テレビゲームで子供の頭は壊れている!

 毎度、この手の記事の度に思うんだが……。
『今のお子様は、そんなことを理解できないほどにアホなので、隔離しないといけませんと言いたい訳ですね?』(笑)
 そもそも、この『脳内汚染』を持ってきてる時点で駄目だと言うことに気づくべきだよなぁ〜。


 さて、若干愚痴気味だから切っておこうか。

◆「生まれてきてよかったし、自分のことを好きだと思う?」に「いいえ」と答えた割合は約5倍。

 ……そうだなぁ新橋とかにいるサラリーマンに同じ質問してみたらどうかな?
『自分のことが好きだ』なんて素直に答えられる人なんて何人いるやら。 
 格差社会の今、大多数の人が『人生やり直せたら。金持ちに生まれたい』と思ってるんじゃない?
 じゃあ、逆にゲームをやってない人は『生まれてきて良かった、自分が好きだー!』って答えてるってこと?
 それって、ゲームをやってるやってない以前に家庭環境とか生活環境とかで答え変わってくるんじゃない?
 家庭環境、生活環境が何不自由ない生活を送ってきた面々を集めて、ゲームやってる、やってないで分けたってんなら、説得力もあるんだろうけど……当然、それらについては語られていないと。 

◆「人は敵か味方かのどちらかだと思う」と答えた子は2.5倍。

 これは、ゲームのせいか?Σ(゚Д゚)
 今の社会がそんな感じに見えてしまうのは当たり前だと思うんだけど。
 小学校以前から受験などで競争社会を経験し、他者を蹴落としてのし上がるのが当然ってのを見せられてりゃそう思うんではないか?
 これについては、ゲームをやってないという人の回答が知りたいわ。
 敵でも、味方でもないとしたら、どんな回答をしてるのか、興味があります。


 さてと。
 もし、これが“人間失格”やら、あの辺りの鬱になりそうな文学にのめり込んで犯罪起こしてたら『文学が原因だ』なんて、テレビなどのメディアは口が裂けても言わないっしょ? 例えば、火曜サスペンスやらあの辺りの殺人事件扱ったドラマやらにハマってたとしても、『そういう殺人を扱ったドラマが原因だ』とは言わないっしょ?
 もうね、無理矢理にでも、秋葉原の事件をゲームが原因だと結びつけようとしてるようにしか見えない記事なんだよ。


 だーいたい、この『脳内汚染』って本、しばらく前に出た本なんだけど、当時から結構叩かれてる有名な本なのね。
 著者はゲームに関してはかなりの無知であることが露呈しているし。内容も推論や統計にも不確かなものが目立つ。
 画像や映像による刷り込みが(今まさにやってくれてる、メディアによる印象操作がそれだよな)があるということは、まぁ同意できる部分だが、“だからゲームが問題なのだ!”という部分では全くもって飛躍のした話にしかなってない。
 あー、その辺りは、ちょいと検索してみればすぐにひっかかるので気になる人は調べてみるといい。
 しまった、面白すぎて話が逸れたっΣ(゚Д゚)コンカイノネタメインココダシナ


 ほんでもって、毎度たどり着く結論だけど。
 ゲームやアニメだけに限った事じゃなく、どんなもんにだってのめり込めば周囲が見え辛くなる危険性を孕んでいる。
 短絡的に、秋葉原の事件などゲームやアニメが原因という話に片付けてしまえば、彼ら(お偉い方々)は楽でいいのでしょうが、その根底にあるものへ目を向けなければ、ゲームやアニメを規制した所で、こういった犯罪は減るこたぁ無いと思うわけです。
 何故誰一人として『どうしてゲームやアニメに逃避しなくてはならなかったのか?』という意見が出てこないのか不思議で仕方ない。
 まずは、ソコをなんとかしない限りどうにもならないと思うんだけどなぁ。


 しっかしまぁ、遙か昔から、こういう輩の注目メディア批判は変わってないよなぁ……。