コンセプト誤り

 9月からスタートするMMO『FFXIV』に気になる記事が。

──疲労度や潜在値という概念を導入した意図を教えてください。

 この疲労度って奴。長時間同じジョブでプレイしてると経験値が入らなくなるって代物なんですが、基本無料のモノならともかく、月額課金タイプのゲームでこれを入れるのはいかがなものか。
 プレイするための料金を支払ってるにも関わらず、自由に遊べない。これって理不尽でしょ。
 インタビューにもあるような『色々なジョブで遊んで欲しい』ってのは、運営側の要望であって遊ぶ側の希望じゃない。プレイヤーの遊び方の自由を奪い、運営側がプレイスタイルを強制するってのはMMOとして間違いだろう(『嫌なら遊ばなければいい論』は、この場合意味をなさないので考えない)。


 そもそも、騒がれてるのは疲労度がペナルティだから。
 例えば世界的に流行ってる『World of Warcraft』でも似たような仕様を導入し大失敗した後、発想を逆転して『宿屋に一定時間泊まらせてるとボーナスが入る』、つまり『プレイしてない時間が蓄積すると特典が得られる』という仕様に変更し概ね好評を得たという実績がある。
FFXIV』の場合なら、使ってないジョブに段々ポイントが貯まっていき、貯まったジョブを使うと各種ボーナスがある、のような仕様なら誰も文句は言わなかっただろうし、ポイントの貯まってるジョブを使ってみようという気にもなるだろう。


 廃人対策のために、プレイ時間を強制したいなら、端から月額課金というビジネススタイルは間違ってるし、インタビューのように色々なジョブを使って欲しいなら、『無理矢理使わせる』のではなく、『使ってくれる』仕様を考えるべきだ。


 ま、どーせ開始直後に色々なジョブを使って貰うことでバグを洗い出し、しばらくしたら『不評なので止めました』って感じの展開になるんでしょーけどね(´-ω-`)