嫌エロ法

 今日の午後はこの話題でもちきりでした。

(目的)
第一条  この法律は、児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童の権利を著しく侵害することの重大性にかんがみ、あわせて児童の権利の擁護に関する国際的動向を踏まえ、児童買春、児童ポルノに係る行為等を処罰するとともに、これらの行為等により心身に有害な影響を受けた児童の保護のための措置等を定めることにより、児童の権利を擁護することを目的とする。

 児童買春をさせたり、児童ポルノを撮ったりすることを取り締まり、児童を保護するという。この目的については異論の余地はないでしょう。
 だけど、今回の二次の規制に限って言えば、表現の規制、自分たちが不快に感じるものを規制するのが目的であり、その二次元そのもので現実に被害に遭っている児童は存在しません。つまりこれら規制により現実で辛い目に遭っている児童を誰1人救うことは無いんです(そういった絵を見せられて心にトラウマを負ったというのは、また別の問題)。


『諸外国はちゃんと規制している、日本も見習うべき』
 と、よく規制派は言いますが、諸外国の状況ってわかってます?
 彼らのやってることは焚書となんら変わらない検閲なんですよ? それって正しいことです?
 もちろん、そこには諸外国のそこまでやらなくてはならない現状というものが存在します。
 例えば、児童ポルノサイトと認められたサイト数。
(イタリアの児童保護団体「テレフォノ・アルコバレーノ」調べ。2009年度)

1位:ドイツ 19,488
2位:オランダ 10,277
3位:アメリカ 8,411
4位:ロシア 7,118
5位:キプロス 1,688
6位:カナダ 1,013
7位:ハンガリー 450
8位:スイス 244
9位:スペイン 119
10位:タイ 107
11位:スウェーデン 104
12位:イギリス 69
13位:日本 56

 特に規制が厳しいとされる国々が上位を独占しています。
(なお、これらの数は実写のサイトだけで、イラストのサイトなどは含まれていません。それらを含む意味がない(実際の被害者がいない)から含まれてないんでしょうけど)
 また、同調べのインターネット上にいる児童性愛者の国別分類を見ても。

1位:アメリカ 22.3%
2位:ドイツ 17.6%
3位:イギリス 6.5%
4位:ロシア 6.1%
5位:イタリア 5.0%
6位:フランス 4.8%
7位:カナダ 3.0%
8位:スペイン 2.3%
9位:オランダ 2.2%
10位:スウェーデン 1.8%
11位:スイス 1.7%
12位:オーストラリア 1.7%
13位:ブラジル 1.6%
14位:チェコ 1.6%
15位:ポーランド 1.5%
16位:日本 1.5%
17位:ベルギー 1.4%
18位:ウクライナ 1.0%
19位:メキシコ 1.0%
20位:ハンガリー 1.0%
その他 14.6%

 ほぼ、同じ結果になります。
 単純所持を禁止していても、これが現実なわけです。
 もう、無茶な規制してでも止めないとという現状があるわけです。
 また、当然そういった犯罪摘発者数も、日本と比べてとんでもない数になるわけですが、それらの中には冤罪で逮捕される人も少なくないです。そうして人生を無茶苦茶にされた挙げ句自殺なんてのもよくある話なんです。
 それでも彼らは『多少の冤罪があっても、絶対悪である児童ポルノを滅ぼす』というわけです。
 児童を救うために、なんの罪のない人が犠牲になるのも仕方ない。それでも『諸外国を見習え』と?




 もちろん、二次が原因であり、それらによって実際の児童に被害が出ているという科学的根拠、しっかりとした統計データがあった上でこういった規制が行われるなら、それは仕方のない事だと思います。
 でも、現状の案は『そうかもしれない』以下の状態で通そうとしてるわけです。
『理由なんて、通ってしまえば後でどうとでもなる』なんて許されません。
 だから、私は声をあげます。


 二次の規制、単純所持の禁止には反対です。