失われない浪漫
オーパーツの代表的な代物の一つ。水晶髑髏。
こいつが最近、偽物であるとの報告が出た。
パリの国立ケ・ブランリ美術館の所蔵する水晶ドクロが調査の結果、19世紀のドイツ製の偽物と判明。
昨年研究機関に依頼した調査で、表面に機械を使用した跡がみつかり。
ブラジル産の石を使って1867〜86年にドイツ南部の工房で制作されたとの結論となった。
『なーんだ、偽物かよ』と、なってしまうのが普通の古代遺物ですが、そこは色々な逸話がある水晶髑髏。しかも、作られたのがドイツとなれば話は変わってくるのです。
ほら、ドイツだと、わざわざ精巧な偽物を作ってって考えが浮かんで来るじゃないですか?
年代的に『ナチス・ドイツ』時代よりも昔になるわけですが、19世紀と言えば独逸帝国が成立した時代(1871)。軍国主義を邁進していたこの時代なら、オカルティックな力を軍事力にしようとしていてもおかしくないわけです。で、ちょうどこの偽物が作成された時代とその時代が合致すると!
この精巧な偽物は、実は本物を隠すための……とか色々考えられるわけです。
ミステリーの浪漫は尽きることがない。