すしざんまい社長が海賊撲滅

――「『すしざんまい』の社長が、アフリカのソマリアで、元海賊とマグロ漁をやっている……と話題になったことがありましたね。
木村:今でもやってますよ。ソマリアの沖というのは、キハダマグロのいい漁場なんです。ところが海賊が出るようになり、危なくてマグロを獲りに行けなくなってしまったんです。しかし、聞いてみると誰も海賊とは話していないという。おかしいじゃないですか。

 なんか、タイトルだけ聞くと、すしざんまいの社長がソマリアの海賊共に私設軍隊で壊滅させたように思えましたが、実際の所は全然違ってました(当たり前だ)
 ソマリアの海賊はビジネスです。要するに日銭を稼ぐの手段なのですから、それに代わる安全で正当な、かつ継続的に安定した稼ぎの手段を与えることで海賊家業を割に合わなくしてしまったというわけですな。
 そのために、漁船を与え、技術を与え、保管工場を作り、加工場を作り、連盟に加盟しと……ありとあらゆる手段をぶち込む。
 そして、すしざんまい側は絶好のマグロ漁場を独占的に得ることができるという、なんつーか、凄いWinWinの関係だな。
 なにより、海賊がいなくなった! この事実だけでものすごい貢献だと思うわ。
 ……まぁ、その漁師になった人々を狙う海賊が生まれないことを祈るばかりですけど……。